中米に位置する共和制国家
首都はマナグア
国名はニカラグアに勢力を保っていた先住民の一つ、ニキラノ族の首長ニカラオが由来といわれます。
北に位置するホンジュラス国境沿いのラス・セゴビア地域は、ニカラグアのコーヒー栽培では新興の地域ですが、その標高の高さとコーヒー豆に対する意識の高い生産者がいるため、国際的にも高い評価を得ています。
ラス・セゴビア地域、モンテクリスト農園の農園主ハイメ・モリナ氏(Jaime Jose Molina Fiallos)の栽培するコーヒー豆。
マドリス地区の標高1,340~1,450mに位置する同農園では、ブルボン、カツーラ種が栽培されていて、今月のコーヒーはブルボン種の豆になります。
ブルボン種はコーヒーの品種の中でも古い歴史を持つもので、原種といわれるティピカが突然変異により生まれた品種で、香り高くこくがあります。
1715年にイエメンからインド洋に浮かぶ「ブルボン島」に移植されたのが起源とされていて、のちのブラジルコーヒーの元になりました。
収穫が隔年で病虫害にも弱いため生産性が低く、改良品種に押されて市場でその量は激減しました。が、味わいの良さが見直され始めています。
パルプドナチュラル、半水洗式とも言われる比較的新しい精製法。
果肉を一定の割り合い残し乾燥工程に入ることで、丸みがあり甘味を感じられるコーヒーに仕上がります。
水洗式と呼ばれる方法に比べて大量の水を必要としないのでコストもかかりません。
酸味がありスッキリと軽い味わいの中にしっかりと甘味も感じられる心地いいコーヒー。
香りにも甘さがあります。